仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 13 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

サイトトップ >> 仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) >> 13

13

仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

悪魔?

最終実習の題目。
れは『生き残る』ことだった。
襲いかかる自分と同じ姿の相手を殺す。
簡単なことだ。
俺の拳が返り血で染まる。もう何人の血を吸ってきたのか。

赤く…
緋く…紅く…

でもその血が仲間のものであると気付いたのは…ずっと後の事だった。

きっとこの時俺は悪魔になったんだ。


「貴方の最新作は…仕上がりましたか?」
目の前に並べられた料理を口に運びながら大使はテーブルを挟んだ対方向の人物に微笑みを飛ばした。
「ああ…アレは私が造った者の中でも『成功作』に匹敵する程の性能を得ている筈だ…ただやはり…」
「『失敗作』であると?」
「……!」
大使の目が毒蛇のそれに変わる。
「貴様に何が解る…!」
「解りますよ。博士…貴方のことは特に」
『博士』と呼ばれた人物が現れる。白衣を着用し老紳士然とした姿は畏怖と気品を感じさせている。だがその顔は色素が無いかのような白さを誇り、まるで死神の様相だった。
「緑川が如何なる手段を用いて『成功作』を造ったのかは知らん。だが奴はもういない。私が造った悪魔と緑川の遺産…一体どちらが優れているか…」
「まずは観戦といきましょうか?」
毒蛇と死神…両方がお互いを嘲るように笑い合いやがて、暗闇が全てを支配した。


悪魔 終

ランキング

検索

投稿・ユーザ登録

プライバシーポリシ - 利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス