涼宮ハルヒの進級(SOS団とは別のお話)(エスカルゴンさん作) - 34 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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涼宮ハルヒの進級34(SOS団とは別のお話)

妹は暇になると、いつも俺の部屋に来て人の本を読み始める。        別にいいけど。     俺が無言で頷いたら、本棚の前で本を選びだした。 妹から目を逸らして、今やるべき事に戻る。    どれくらい経ったか、ゲームをセーブして消した。 妹は、黙々と本を読んでいる。しかも、俺が今読んでいる途中の本だ。    栞が床に置かれてる。  「栞戻しといてよ。わかんなくなるから」     「うん」        と、軽く返事をした。  おそらく、奴の耳には俺の声は届いてないな。   ………青い巨人の事話すかな。こいつなら信じてくれるかもしれない。    俺は、妹に自慢したいという気持ちを片隅に置いたまま、話しだした。    「なぁ、今日すごい体験したんだよ」       「どんなの?」     俺が妹の方を見ると、読書を続行している。少しは驚いたりしてくれよ。再び話しだす。     コンビニで買い物したら、世界が灰色になっていたこと、その中で暴れる青い巨人の事、それを狩る赤い玉のこと、俺が体験した事全部曝け出した。     こいつも中二だ。理解くらいできるだろう。

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