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リリなの!? 第六話
ドラゴンボールの超サイヤジン?いや、でもあれって、たしかに「気」は使ってるけど、使い方の説明なんてしてたっけ?
うーん、じゃあ、ナルトのチャクラとかはどうだ?
丹田を意識しながら小さな炎が生まれてどんどん大きくなって、そして体を包む・・・みたいな?
うーん、まあ、ドラゴンボールよりはまだイメージできやすそうだ。
と、いうわけで朝のトレーニングの瞑想の時からそれをイメージしてやってみることにした。
・・・できちゃったよ。
「な、なんでさ」
丹田を意識しながら小さな炎が生まれるイメージ。
そうイメージしたときかすかに、ほんのかすかにだが温かい感じがした。
そして、その生まれた小さい炎を少しづつ大きくしていき、体中を巡らせるイメージ。
目を閉じてそのイメージを思い描きながらおこなっているといつしか気づかないうちに体中が温かくなっていた。
周りはまだ5時30分を過ぎたくらいの時間帯であり、まだまだ肌寒さが残る頃合いのはずだ。
何かおかしい。
そう思い目を開けてみると体の周りに温かい薄く光った膜が緩やかに体の表面を流れている、そんな感じだった。
「ま、まあ、出来ちまったのはしょうがないって言うか何だかネギまの世界の「気」使いのみんなに悪いような感じではあるけど」
ま、「気」を使えるようになったのはいいことなのでとりあえずそれを使いこなすように、「気」を纏ったままのトレーニングを始めた。
そして
「つ、疲れた」
そう言い俺は地面にあおむけに倒れてしまう。
確かに「気」を使用している時は身体能力が大幅に上がっている。
しかし、そのままの状態だと体力が減るのが激しい。
これもトレーニングで慣れていくしかないとあきらめ、少し休んだあとそろそろ時間なので帰ることにした。