涼宮ハルヒの進級(SOS団とは別のお話)(エスカルゴンさん作) - 5 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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涼宮ハルヒの進級?(SOS団とは別のお話)

さんざん校内を歩き廻った挙げ句、石塚が口を開いた。           「今思い出したんだけど、部室棟ってどうやって行くんだろうね」      やっぱりか。何も考えてなかったんだね。俺が先導すれば少なくても三年の教室前に来ることはなかったかもしれない。      「うぅどうしよう…」  震えた声で周りをキョロキョロしている。えぇい女々しい!てか、演技だろう。「恐喝される前に教室に戻ろうか石塚」      「上に上がれば一年のクラスに行けるよね」    運良く立ち位置から五メートル程先に階段が確認できる。完璧な無駄足だった。「めんどくさいから俺バスケ部に入るよ」     待て待て。俺はバスケなんか授業でしかやったことないぞ。         「お前は小、中とバスケをやってたからいいかもしれんが、俺はドリブルもろくにできない素人だぞ」  「なら、入らなきゃいいじゃん」         ヒドイ!俺はどうすればいいんだぁ!       心の声が届いたのか、石塚が気を遣いながら言った。「もしあれだったらバスケ部入るのやめようか?」 別にいい。お前に気を遣われるほど落ちぶれちゃいないからな。

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