ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 192 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の二百八)

やめろ!逃げてよ!お願い!この声を誰か聞いてぇ!
「無駄だ・・ノアサ・・」
体が・・降りてく・・人がいっぱいいるところに・・逃げて・・早く・・
「お前は・・ただこの惨劇を見ていろ・・神の力を・・その目に・・」
人が人がみんな・・ぼくを憎しみの目で・・・見てるよ・・
「許さない・・」 
「よくも!りかちゃまをぉぉ!」
簡単だった・・アンサーが手を向けるだけで・・全てが消えてった・・村長さんも・・
ヤクザのような人も子供も母親も・・赤ん坊も・・・炎に包まれて・・・消えてく・・もう・・何をしているのか・・
なにをしたらいいのか・・わからない・・ふと・・知ってる人が目に入った・・前原さん・・
「ノアサぁ!返事をしろぉ!嫌なんだろこんなの!見たくねぇんだろぉ!あきらめんなぁ!まだなんとかなる!仲間だろ!わかる!お前の気持ちがぁ!お前は俺たちの仲間だぁぁぁぁぁ!」
前原さん・・・・僕は・・こんな人を疑って・・・こんなになっても・・まだ・・
「もう遅い・・」
ゴルフクラブで防御しようとしたけど無駄だった・・・炎はきれいに・・前原さんを包んで・・・消えた・・・なんで・・あの人が・・!
「ノアサァ!あきらめたらダメですわぁ!」
その声は・・ダメ・・声を出したらダメぇぇぇ!
「梨花・・にぃにぃなら・・こうしますわよね・・わたくし絶対逃げないんだからぁ!出て行け!ノアサの体の中から!でていけぇ!」
きちゃだめぇぇぇ!
「うっとおしいな、お前の仲間とやらは・・・私を純粋に憎めばいいものを・・」
炎が包む・・確かに焼けているのに・・まだ・・声が・・
「熱くなんてないもん!痛くなんてないんだからぁ!仲間を助けるまでは!死なないんだからぁ!」
それが・・最後に聞いた言葉・・・消えてく・・

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