ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 180 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百九十五)

あなたの・・妹が・・ノアサを追いつめた・・ノアサはもういない・・あの泣き虫な顔を・・
照れて・・どぎまぎしてる・・ノアサを・・もう見れない・・あの子はただ・・平穏に暮らしたかった・・だけ・・みんなと・・一緒にいたかった・・だけ・・でも・・できなかった・・私が私らしくいられる場所を奪ったのは・・
「練習中です・・邪魔になるから早く出て行ってもらえないですか?」
自分の声に明らかな敵意が剥き出しになってることに気がつく
「梨花・・ちょっと言いすぎですわ・・」
沙都子がいち早くそれを察知する・・
「ふふ、私たち嫌われちゃったみたいね・・ジロウさん」
「そうなのかい?いやぁーホントにごめんね、悪気があったわけじゃないんだ」
富竹は自分のせいと勘違いしたらしく、なんとか機嫌を直そうといろいろと言い訳をしている当の鷹野はさっきから笑ってるだけ・・それが私には嫌なほど不快だった
そのとき不意に後ろからの声・・
「りかぁぁ!大変です!祭具殿が!祭具殿に!」
久しぶりに聞いた羽入の大声だ・・
「ちょっと休憩してきますです・・」
私はそれだけ言うと・・羽入の言う祭具殿の方に向かった・・みんな心配そうにこっちを見ている
「何があったの?」
「ノアサ・・が!ノアサがぁ!」
羽入はそれだけをひたすら繰り返す
ノアサ!?なんで、今ごろ・・
「とにかく来るのです!とにかく!」
羽入はとっても嬉しそうに私を祭具殿の方に促す・・何なの、一体?
祭具殿に着くとそこはなんら変わった様子は無いように思える、いつもと同じと言えば同じ・・・・
「これがどうかしたの?」
「中に入ればわかるのです!早く早く!」
羽入の声はさっきより大きくなっていく、こんなに強引な羽入は初めてだ・・一体祭具殿に何が・・あるというのか?
いつもなら・・・鷹野と富竹が祭具殿を開けようと奮闘している光景を見ることが出来るのだが・・どうやら羽入の言うことはそう言うたぐいのことではないようだ、そもそも、
そんな光景・・今までの世界で嫌って程見ている・・羽入はこんな狂喜乱舞することとは思えない、というか・・羽入自体、鷹野に入られることを嫌っている、・・一体・・・

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