ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 178 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百九十四)

いつの間にか時間だけが過ぎ・・綿流しの前日になっていた、俺はテントを張ったりするのを魅音の紹介で手伝うことになった
「いやぁ、前原さんちの坊ちゃんはよく働くねぇ!」
「男手が足りなくて困ってたとこなんだよぉ!はい、これ麦茶ね」
「ありがとうございます・・」
「圭ちゃーん!やってる?」
後ろから聞覚えのある声・・後ろを振り返ると魅音とレナがいた
「おおー、今、一段落着いたとこ」
「大変でしょ?うちの町会やたら出店だけは多いからねぇ!」
「でもね・・そのおかげで楽しめるんだよ!レナ!明日が楽しみだなぁ!」
「ああ、部活か・・明日は!」
「しばらくごたごたしてて、なかなか集まらなかったからねぇ!明日は!派手に行くよぉ!」
「おー!」
三人の声が夕焼けの空にきれいに響いた、
「てか・・沙都子と梨花ちゃんはどうしたんだ?」
レナが答えた
「あっ、梨花ちゃんはね・・明日奉納の演舞ってのがあってね!その練習中!」
「奉納演舞?」
「うん、綿流しの最後にね、梨花ちゃんが巫女さん姿で踊るの!とぉおってもかぁあいいんだよ!」
「じゃあ・・部活は無理なんじゃ・・」
「最後らへんに少し出ればいいだけだからね!遊べるよ!たくさん!」
「はは、だからね沙都子もその練習につきあってんの、今回はいろいろあって、練習期間が短いからあせってるみたいだけどねぇ、」
「まぁな・・いろいろか・・」
「そうだ!今、神社の裏で練習してるの!圭一くんも見に行く?」
「えっ?梨花ちゃんって・・そういうの見られるの嫌いなんじゃ?」
「見てあげて・・欲しいの・・」
レナは急に声のトーンを落とす
「えっ・・」
「梨花ちゃんもね・・今は強い方じゃないと思う・・そんな時ね・・何かに集中しようとすると、無理しちゃうの・・だからね・・みんなそばにいた方が・・ね・・少しは落ちつくと思うから・・」
その声は少し切なく聞こえた
「わかった、神社の裏だな!行こうぜ!」
魅音もうなずく

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