特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#01)(SAFAIAさん作) - 30 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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30

特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#034)

「美奈子に捕まっていなければいいが。」
ドギーも言った。
「美奈子が!?一体どういうことなの?」
スワンが驚いて問うた。
「彼女は2年前に宇宙警察から辞職し、その後消息が判らなくなっている。もしやDSC(ダーク・シャドウ・カンパニー)で、エージェント=アブレラの手先となって暗躍しているという噂だ。」
「そんな…美奈子は麗の妹…私の無二の親友だったのに、何故あんな悪事に手を…。」

声をあげて泣き崩れるスワン。麗香たちは、何と言葉を言葉をかけていいか分からず、ただ黙って見ていることしか出来なかった。


一方美波は、襲って来る偽麗香たちに苦しんでいた。
「麗香さん、拓也、優、それにドギーさん、スワンさんまで、一体どうしちゃったの!」

勿論これは幻覚。だが彼女はそうとは知らず、闘い続けていた。その真っ最中、美奈子が現れた。

「(高笑い)どう?いくら誰かを守る為とはいえ、手を出せないでしょ?相手が貴方の大切な仲間ならね!」
美波は怒りまかせに美奈子に殴りかかろうとするが、あろうことか、彼女の拳は美奈子の体をすり抜けたのだ。
「えっ!?どういうこと…。」
そう、美奈子は実体ではなく立体映像だったのである。
「私を倒したければ、こいつらを元に戻してから来ることね。ま、貴方のような子供にはできっこないでしょうけど。」
そう言って鼻で笑うと、美奈子は消えた。


そのとき、ヴァルスが起動し、美波に話しかけた。
「美波、騙されないで、そいつらは麗香たちなんかじゃない、ただのアーナロイドよ。貴方は『ブラックシード』と呼ばれる木の実の香りをかいだせいで幻覚を見せられているのよ。」
「何ですって。」
美波は、ヴァルスに応える。「とにかく、このままじゃ勝ち目はないわ、チェンジなさい!」
「分かった。ありがとう。」美波は、SPライセンスを起動させ、変身コードを唱えた。
「緊急変身(エマージェンシー)、デカレンジャー!」
だが…。

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