ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 130 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百四十五)


「もしかして・・」
羽入が不安な声を出す・・
「ノアサは?」
「トイレに行ってますです・・ご褒美っていってシャンパン飲んでましたですから・・でもすぐ戻ってくるはずですよぉ・・」
「利尿作用ね・・あの子・・行くわよ・・」
完全な呆れ声・・
「はいですぅ・・」
やがてスロットが見えてきたなるほど・・羽入の言うとおり人は周りと比べると極めてすくない、空いてる席すらある・・ぱっと見たところ(素人目には)何も怪しい動きをしてるものはいないと思う・・
「やっぱり・・」
でもミナは違うようだった・・目線の先はどう見てもイカサマとは無縁そうな人のよさそうな日本人中年夫婦だった・・手つきもなんだか初めてさわっているよな感覚で、奥さんはどこにコインが入るのかわからず夫に聞いているようだ・・夫はメガネをかけてる太った男で「わからん!」と冷たく妻を突き放す・・イカサマ?考えすぎじゃ・・でもミナの目にはそれが確信に変わったみたいだ・・つかつかとそこに歩み寄る・・そして・・
「おじ様ぁ、おば様ぁ!コインの投入口を探すふりして・・サインを送るのをやめてくださいませんことぉ?」
ビクッと二人の目が点になる・・しかしすぐ男の口から返しがきた
「なんだね!君は!わたしたちがイカサマしてるとでも言いたいのか!失礼な!」
しかしミナはとぼけた声をだす
「何を言ってるんですかぁ?さっきおば様とおじ様私に何度もピースサインを送ってくれたじゃありませんかぁ・・仕事の邪魔になるからやめてくださいって言いに来たのにぃ・・
なんでイカサマの話がここで出るんですかぁ?」
この女・・・
いつの間にか黒服の男たちが周りを囲っていた・・
男たちの国は見るからにばらばらで、それが余計に夫婦に圧迫感を感じさせた

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