ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 124 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百三十九)

「羽入・・・いる?」
「います・・です・・」
声は沈んでいる・・・
「これは・・・一体何なの?」
「僕は・・・できることなら・・・」
羽入の声は震えてる
「お願いノアサになにがあったのか教えて・・」
羽入は困ったような顔をして言う
「梨花・・これは、正直言うと見せたくない記憶なのです・・知れば梨花はノアサを嫌いになるかも知れないのです・・」
「嫌いに・・・?」
「知らなくていいことなどたくさんあるのです・・特に・・ノアサの過去は・・」
羽入にしてはやけにはっきりとした答えだった、でも私は・・
「忘れたの?羽入・・・」
「えっ?」
「レナが暴走してしまった時・・誓ったじゃない・・何があろうと、何をしてようと、
過去は関係ない・・今の私たちの仲間・・それで・・十分、でも彼の過去が今の彼を苦しめるなら・・・私は彼のそれを知ることで・・彼を楽にしてあげたい・・・彼が私を知ることで楽にしてくれたように・・今度は私が知りたいの。」
そう、それはこことは違う世界の話だけど・・
「でも・・ホントに全ての罪が許されるのですか・・?」
はっきりしない口調だが言いたいことだけははっきりと読み取れた
「何があっても私は許すわ・・・だってノアサは・・」
「ウソじゃないですよねぇ、いやなんですぼくは梨花までノアサを嫌いになってしまったら・・・ノアサはひとりぼっちなのです・・今度こそ、誰もいない部屋で、誰にも苦しみを明かすことが出来ずにずっと、ずっとノアサは苦しんできたのです、迷惑をかけないように・・ずっと1人で生きてきたんです、ホントは凄くさみしやがりさんなのです・・・」
「ホントに羽入はノアサのことが好きなのね・・・」
「あうあう、そういうのじゃないのですうぅ梨花」



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