ヒグラシのなく頃に（消滅編其の百三十五）

冷たく・・高圧的な口調・・俺は・・黙って従うしかなかった・・やがておととい夕食を食べた・・裏に回る・・そこに見覚えのある二人の姿が・・
「魅音！沙都子！」
二人とも後ろ手に縛られて座っていた
「圭ちゃん・・」
「圭一さん・・」
いつの間にか俺の腕にも激痛が・・そのまま、ドンと！押される
「ひゅー、囚われのお姫様に王子様登場ってとこ？やるねぇアンタ・・」
「ノアサ・・何かの冗談でしょう？」
魅音が言う
「僕に何を期待してるのかわかりませんが・・言ったでしょう？これがホントの僕」
そう言って黒い物体を俺たちに向ける間違いなく・・それは・・
「ピス・・トル・・本物！？」
「こんなの、持ってる人間がまともだと思うのか？」
それを俺の鼻に突きつける・・
「ゲームだ・・弾は一発だけ入ってる確率は６分の１・・くくくっ・・」
「おっ、おい！」
「やめてぇ！」
ノアサは笑いながら・・俺の目の前にそれを押し付け・・引き金に指が・・
「最悪だろぉ、俺はさぁ、こんなことして楽しんでんだからよぉ！」
目をつむる（カチッ）
「ああぁ、はずれだ・・あんた・・運がいいね・・」
もの凄くさめた口調
「お前！」
「怒れ・・憎め・・この・・俺を・・心の底から・・」
「嘘でしょう？まだ間に合いますわ！冗談だって・・」
「うるせぇ！」
（ドン！）重い蹴りが・・沙都子に！何も言わずその場に倒れる・・・
「沙都子ぉぉ！野木、てめぇぇぇ！」
「あっ、あっ、」
「くくく、最悪だぁ！今の俺は最悪！こんな小さい子まで手を出したんだからよォ！」
笑ってやがる・・こいつ・・もうゆるさねぇ！
「殺してやるぅぅ！野木てめぇ殺してやるぅ！」
「殺す？くくくっ！そんな腕を縛られた状態でどうやって？」
余裕で笑ってる・・
「くくく、あんたさぁ、最初からむかついてたんだよ・・女二人もはべらせて俺の前を通るんだからさ・・くくく、はははは、だからさ！騒ぎに乗じて女の１人に一生残る傷を残したってわけ！」
レナの事か・・こいつぅぅ！
「全部・・仕込みだったて事かよ・・」
「だまされる方が・・悪いんだよ・・」
「ぺっ！」
つばがノアサの顔に当たる
「死ね！このクソ野朗！死ねぇぇぇ！」
ノアサの顔は無表情だった・・