ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 72 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の八十九)

僕は騒がしくなった裏から抜け出し、比較的人通りの少ない表戸の方に回った・・完全に人のいないのを確認すると、ポケットからペンダントととトランプを取り出した・・
「おっほん、うっほん!」
咳払いを何回かして・・再び周りを見回すよし、みんないない空を見上げるいい月だ・・
「・・ちょっと、二人には短い話・・すぐに行かなきゃなんないから・・見てくれたでしょう?みんないい人・・ここの人たち・・みぃんないい人・・大丈夫だよ僕しっかり立ってるよ・・伝えたかったのそれだけ・・じゃ、いくね・・」
「圭一さん!ノアサぁー!テーブルにそれを並べてくださいましぃ!」
沙都子ちゃんが呼んでる!急がないと!

みんな笑とる・・アサ公もちゃっかりその中に入っとるし・・あの中に気になる子でもおるんやないか?・・宗さん自慢の勘やと・・梨花っちゅう子か?
幼いけどしっかり周りにも気をくばっとる、アサ公が気になるのはわかるな・・あの子には幸せになってもらいたいもんや、ええ友達に恋人(?)もおる、わいはもう必要ないのかもしれへん・・去り時かもな・・
「宗さん!火ぃ!火ィ!気をつけて!」
はは、アサ公も慌てとる・・なぁに宗兄さんに不可能はないて!
「ワイの腕みくびんなぁぁ!アサ公!」
覚えとるか・・アサ公・・初めて雀荘で会った日の事・・わいびっくりしたんやで
弟に性格がそっくりや・・生意気でそのくせ泣き虫で・・なぁ、はは、アサ公も・・
もうちょっと甘えてもいいんやで・・そんなに1人で抱え込まんでも・・周り見てみぃ・・みんなおる・・
「ここや!捕らえたぁぁ!」
「無理しないで!危ないって!」
浩太・・おまえそっくりや・・

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