ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 111 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百二十七)

私こそ・・泣きたかった・・思いっきり・・私は・・ノアサのことが知りたい・・・・
私は嘘つきだ・・
気がつくと、ノアサは私の前に立ってにこっと笑っていた
「送ってくよ、もう夜も遅いし・・」
なんで・・なんでそんなこと・・今言うの?

気が付くとノアサの背中におぶわれて、私の家に向かってた・・
私はノアサの背中頭を乗っけて・・ノアサの背中こんな大きかったんだ・・・
最初は泣き虫の情けない男だと思ってた・・正直からからかえそうな男の子・・
その位の認識しか私にはなかった、でも友達としては面白そうだったから・・・
どこで・・認識が変わったの?
少なくとも今、私は初めて家に帰るのが嫌だった・・別に沙都子が嫌いなわけじゃない・・
ただ・・ノアサと離れるのがとても嫌だった・・だから私はこんな事をノアサに聞いてしまったのかもしれない
「ノアサは・・好きな人と一緒にいるの嫌なのですか?」
我ながらバカな質問だと思った・・でもノアサはちゃんと答えてくれた
「ははっ・・ずっと一緒にいれたらいいね・・」
笑いながらだが・・・はっきりとそう・・
(ぎゅう)ノアサの服を握る手が強まる
「でもね・・・一緒にいていい人間とそうじゃない人間がいる・・僕は後者だよ」
「そうじゃない人間?そんなのいないのです・・幸せはいつも平等なのです・・だから・・ノアサが一緒にいたいと思ったら、いていいのですよ」
「じゃあさ・・君は不発弾のある家で寝れる?」
「えっ、」
突拍子もない質問だった・・
「不発弾・・ぼくはそうなんだよ・・どんなに僕が幸せになりたい・・幸せにしたいとねがっても・・最後は結局爆発するだけ・・その人を幸せにすることはおろか自分も満足に幸せに出来ない・・ただ・・普通の不発弾と違うのは歩けることだけ・・歩いてる間そいつは何を考えてると思う?」

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