ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 105 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百二十ニ)

「帰ろうなのです・・」
急に元気よく立ち上がるのは梨花ちゃんだった
「えっ、だって君の家はここでしょ?」
「帰るのはノアサの家なのですよ!」
「ぼく?いやっ、一人で帰れるし・・」
「みぃ、一緒に帰ろうなのです・・」
あうっ、そんな目で見つめられると・・
「はい・・」
「くすくすくす」
笑われながら無理やり引っ張られる・・・
階段を下りて・・いつもの道をたどっていく・・
周りは少し薄暗くなってきた頃、僕の家は見え始める。
「やっと着いたのです!こーこが!ノアサのお家なのですよ☆」
さっきよりテンションあがってない?
「昨日も来たばっかりでしょう?まったく・・」
扉が開く・・布団は・・敷いたまんま・・はは
「だらしないのです、ノアサは」
「人の部屋をあんまりじろじろ見ない・・の」
「はい!ノアサの部屋なのです!」
もう訳わかんない・・でも・・楽しそうだから・・いいのかな・・
豆電球が心細げに小さくつく。

ほんとに今日の私はおかしすぎる・・でもたまにはこんなのもいいのかもしれない・・
それに・・
こんな私を知ってるのはノアサだけなんだから・・くすくす
「今日の梨花は何か昔に戻ったみたいなのです」
昔のわたし?
「小さい頃の梨花はいつもこんな感じで沙都子とはしゃいでいたのです!」
「今でも十分に小さいけどね・・年だけは取ってないし・・」
「あうあうあう」
また羽入は怒られたと思い勝手に萎縮する・・何回目かしらね?
ノアサが後ろから話かける・・
「飲み物用意しようか?何がいい?」
ノアサは突然の事態にまだ動揺してるみたい・・
「飲み物っていったらやっぱり魔法のお水なのですよ、にぱー☆」
「えー、ちょっとそれは・・」
目をそらすノアサ・・くすくすちょっとからかってみよう
「みぃー、ここまで連れてきておいてひどいのです・・」
そう言うと・・
「ううっと・・・えっと・・そういうことになる?」
困った顔も・・かぁぁいい・・
「わかった・・すぐ用意するね」
ノアサは私がじっと見ているのが・・お酒をねだってるように見えたらしい・・
そう言って台所の方に向かう、いくつかお酒の入ったビニール袋を持って戻ってきた。

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