ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 96 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百十三)

「だれか、千絵先生を呼んできなさい・・」
校長は静かに生徒たちにその後の指示をした、そのうち千絵先生も帰ってきた。
「校長!これは!?」
「生徒たちのことは任せました・・私はノアサ君を入江先生に見せてから戻ります・・」
「僕たちも行きますです・・」
沙都子はまだ泣いているようだったが・・少し落ち着いたみたいだった・・
「君は沙都子ちゃんを頼みます・・」
「先生・・・」
魅音と俺が行こうとしたのに気が付いたのか校長は手で制止した・・
「君達は・・聞かないほうがいい・・私は・・この症状に少し心当たりがあってね・・」
そう言ってノアサを力強く抱えると車に乗せ、エンジンをつけた。
「羽入・・沙都子をお願い!」
そう言って走り出したのは梨花ちゃんだった・・車が閉まる前に乗り込む・・そのまま
行ってしまった・・

おかしい・・ここには雛見沢症候群はないはず・・大体・・ノアサはここの人間ではない・・
ここに来てからまだ数日しかたってないんだから、雛見沢症候群である可能性は限りなく低い、でもこの症状・・明らかな被害妄想と防衛本能の過敏反応・・この二つは私が知る幾多の世界での雛見沢症候群との症状と同じ。入江が隠してる?・・でも・・沙都子は注射をしないでも・・普通の生活が送れるのも確かだし、さっきのだって自分でどうにかすることが出来た・・確かにここにはないんだ・・だったら?このノアサの症状は?
校長は知ってるって言ってた・・ノアサは完全に気を失ってるようで・・ピクリとも動かない・・
「校長・・ノアサは大丈夫なのですか?」
「大丈夫・・といえばそうなんだろうけどね・・」
「ノアサはどうしてこうなってしまったのですか?」
校長は黙ったまま運転をしていた・・やがて重々しく口を開く

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