ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 94 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百十一)

「よし!行こう次体育だっけ?」
魅音はいつもの調子で起き上がると元気な声で駆け出して行った
「おっ、おい・・」
小さな手がすそを引っ張る
「みぃ、今のは魅音の独り言なのです・・ぼく達はそれをたまたま聞いてしまっただけなのですよ・・」
みんなは体育のために・・上を脱いで体操服を中に着ていた・・ノアサだけは・・体操服を着てなかったせいか・・みんなが行くのを待ってるみたいだ・・
沙都子の顔はもの凄く沈んでいたが・・だが体操服になると・・
「さぁ!行きますわよ!りかぁ!」
「おー、なのです!」
そう言って・・先に行ってしまった・・俺も追いかける・・ノアサは1人になるのを待ってるみたいだった・・
外に出る・・今日はなんとなく雲行きが怪しい・・
「雨降りそうな感じだねぇ・・おじさんはじめじめしたのは嫌いなんだけどなぁ」
魅音は空を見ながら言ってるみたいだ・・・
んっ?周りを見る・・みんな各々遊びまわってるみたいだが・・さっき出てった沙都子と
梨花ちゃんの姿がない・・・
魅音もそれに気がついたみたいで
「圭ちゃん・・一回教室戻ろう。」
「えっ?」
「ほらっ、雨・・降り出しそうだから・・傘とって来ないと・・ね?」
わかってた・・もしかしたら・・魅音も待ってたのかも知れない・・ミナって子が戻ってくることを・・沙都子が悟史を待つように・・魅音も初めての友達が帰ってくるのをずっと待ってたのかもしれない・でも・・つまり・・それは・・俺たちは・・ノアサの触れてはいけない部分に触れようとしてるということ・・教室が見えてきた・・中を見る・・やはり沙都子と梨花ちゃんは中にいた・・立ち尽くしている・・何もいえないみたいだ・・沙都子に関しては涙を流しているように見える・・
「おかしいかよぉ!こんなになっても!生きようとする俺がぁ!」
かつてないほどの・・ノアサの声、一体?
やがて・・教室の中ノアサの顔が見えてきた
「これっ!お前?」

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