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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百十二)
あまりにも・・壮絶すぎる光景だった目が異常に見開かれており血走っているそして・・ノアサの上半身は裸だったそこには・・
火傷でただれ・・紫色に変色し・・体の各部には腹を中心としていくつも縫われたあと・・
それに・・あの黒ずんだとこ・・まさか?銃痕!?
「ノアサ・・お前一体何をして・・」
「うぁぁぁぁ!来るなぁ!来るなぁ!来るな!」
そう言ってノアサは授業で先生が使うような大きい三角定規をまるで拳銃を突き出すように俺に向けた
「殺されてたまるかぁぁ!殺られる前に!殺ってやるぅぅ!」
深い憎悪が染み込んだ声・・
「落ち着きなって!ノアサ!いったいどうしたの?」
「うあぁぁぁ!てめえらてめえらあああぁぁぁあ!よくも!よくもぉぉ!」
奇声を上げながらもけしてその三角定規を降ろそうとしない・・
「梨花!一体何があったの?」
梨花ちゃんの横には泣いてる沙都子はいつもの沙都子からは想像できない姿だった。
「ごめんなさい、ひっぐごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
泣きながら謝ってる・・
「沙都子はただ・・悟史のことを聞こうとしただけなのです・・でも、入ったタイミングが悪かった・・みたいで・・」
それだけで・・こんなことになるのか?
やがて声に気づいて外で遊んでいた他のクラスメイトたちも戻ってきた、ノアサの異常なほどの変化にみんな教室に入れないでいるみたい・・その中に校長の姿が見えた
「君達これは、一体!?」
魅音が校長に事情を説明していた・・一通り説明を聞いた後・・
「ふむぅ、わかった、ここはわしにまかせてくれんか?」
頼もしい一言だった、正直今のノアサはこのクラスにいる誰もが・・今のノアサを止められないそう思ったから誰も反対するものはいなかった・・校長はすっとノアサの前に出て行った・・その姿はとても堂々としたもので・・
「来るなよぉ!来るんじゃねぇ!くんなぁぁ!」
「野木くん!すまん!」
そして間合いを一気に詰める!(ドン!)首の裏・・延髄に一撃!まるで映画みたいにその攻撃は決まった
ノアサは糸の切れた操り人形のように崩れ落ちる・・