ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 92 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百九)

「レナレナ・・寝ちゃった・・ね、ふふっ、かわいい寝顔・・」
「ミナがからかいすぎて疲れちゃったんだよ・・きっと」
私たちはレナの横で落ちてく夕日を眺めてた・・周りはサクラがつぼみをつけ始めたころだった・・
「今日は3勝4敗・・ちぇ、途中まではいい勝負だと思ってたのになぁ・・」
「ふふっ、だって、ミオは顔に出やすいもの、そのくせもうちょっと直したらいい感じになるんじゃない?」
ミオってのは私の呼び名、あの子独特のネームセンス持ってさ、絶対、他の人と同じ呼び方にしないんだ・・
「駆け引きはまだ、ミナは上手だもん、いつも笑ってるから・・ピンチなのかチャンスなのかもわかんないし・・」
「ふふっ、だって、あせっても仕方ないですしね・・慌てずゆっくりってのが私の信条ですから・・」
「マイペースってやつ、私も少し見習ったほうがいいのかな?」
「ミオにはミオのペースがあるんです、無理してあわせたら、転んじゃって痛いですよ?」
「転ばない!レナじゃないんだから!」
「あっ、それ起きたらレナレナに言っちゃおうかな?多分泣きながら言いますよ、
(魅ぃちゃんひどぉーい)って・・」
「あはは!それ、レナの真似?全然似てないよぉ」
「あっ、せっかく頑張ったのにぃ」
私たちは・・それから空の景色をずっと眺めて・・ただ、それだけでよかった・・
「ねぇ・・ミオ・・私・・ね・・・」
ふとね・・もの凄いはかない声が聞こえた気がしたんだ・・
「何か言った?」
「んっ、どうかした?ミオ」
いつもの・・笑ってるミナ・・空耳か・・
「ははっ、なんでもない・・疲れちゃったね、帰る?そろそろ?」
「そうね、あっ、ごめん、レナレナ・・下まで送ってってくれない?」
「どうして?」
「私ね・・今日お姉ちゃんに山菜取りを任されてるの、取り忘れてたから今からとりに行かないと・・」
「大変だね、手伝おうか?」
そう言うとミナは申し訳なさそうに・・
「いいの、簡単な山菜だからちょっと回るだけで取れるよ・・」
「ふぅーん・・」
「だから、レナレナのこと・・お願いね・・」

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