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作者:SS投稿作品用
とある無能力者と超能力者 3-6
だが、当麻の心には悪が芽生えていた。
(中学生なんて考えなかったら、御坂は普通に可愛い!ならパシャっていう音と同時にほっぺにキス、いや止めとこう。まあ早めに写メろう!)
ついに携帯が、美琴の顔の真上に昇る。そして、
・・・パシャッ・・・。
音と同時に、当麻は試しに美琴に顔を近付ける。
その瞬間、美琴の目が開く。
・・こういう空気は何回目だろう・・
当麻は右手を美琴に向けながら、目を瞑って後ろを向く。
(んっ・・・あれ・・・?)
当麻の予想とは違い、電撃は飛んでこない。
チラリと美琴の方を見る。
そこにあったのは、怒った美琴の顔ではなく、トロンとした上目遣いの美琴の顔だった。
「あっ、あ、あのさ~」
美琴が照れを隠すように話しかけてくる。
「あの御坂さん。謝ることはいくらでも謝るのでお許しください!何でも1つやりますから!」当麻は命乞いをする。
次に美琴の口から出た言葉は
「じゃあ、目をそのまま瞑ってて。」
あまり声にいつもの高低感が無いからか、違和感を感じた。