ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 85 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百ニ)

困ったな・・昨日の事もそうだが・・
「うぅ・・気持ち悪い・・」
魅音は横でうなっていた・・昨日かなり飲んでしまってたせいか・・と・・俺も人ごとのように言っているが・・素敵に頭が痛い・・いたっててて!
「お前が調子・・乗って飲ますから・・こんなことになるんだぞ・・魅音・・」
「えっ・・そうなの?おじさんはよく覚えてないけど・・」
「二人ともだからあれほど飲んじゃダメだと言いましてよ」
「二人ともぐうたらのくにゃくにゃなのです」
そう言って梨花ちゃんが頭をなでなでしてくる・・うう・・なんかいい・・
授業中なのだが・・先生は飛行機の都合でもう少し遅れてくるらしい・・たぶん次の体育の時間までは間に合う、だから今日の授業はいつもよりリラックスしてた・・いつもならこんな時間は部活に使うはずなのだが・・魅音もこんなんじゃ・・部活どころの話・・・じゃない・・ことは・・おわかりだろう・・
(ガラガラ)突然扉が開く音・・そこにいたのはノアサ
「おはよ!今日はやけに遅い到着じゃねぇか!」
「ああっ・・皆さん・・おはようございます・・」
やけに暗い声だった・・
そう言うと・・スタスタと机に座りテキストを開き勉強を始めた・・
「おい!先生もまだ来てないんだから・・」
聞こえてないのか・・無視してるのかわかんなかったが・・みんなが騒いでる中・・
必死にしがみつくように・・勉強・・してる・・その姿に・・俺は見覚えが・・あった・・
「おっ、おい・・」
肩を叩こうとする俺に・・沙都子と梨花ちゃんが服を引っ張り制止する・・
「今は・・そっとしておいたほうがいいのです・・」
机に戻る・・魅音は相変わらず苦しそうだが・・やっぱりノアサの様子がおかしいことに気が付いたせいか・・じっと黙っている・・その空気に耐えかねたせいか・・俺が切り出した
「なぁ・・どうしたんだノアサのやつ?」
しばらく・・黙ってた魅音だが・・うつむきながら・・
「あのさぁ・・昨日の続きになっちゃうんだけど・・あっ、これ私の独り言ね・・これ・・ホントは言っちゃだめなんだけど・・」
昨日のつづき?
「ミナのこと・・」
ミナ・・ああ、あいつと一緒にペンダントの写真に写ってた子か・・
「その子・・鷹野さんの妹なんだよ・・」

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