ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 83 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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83

ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百)

周りは僕のその異様な様子を見てる・・笑わないの?・・僕は頭の中でこんな楽しいことを考えてるのに・・泣きながら・・僕は・・笑ってる
(消えろ!全部!全部だ!消えちまえ!消えちまえ!はははははは!)
やがて真っ暗な中に僕の笑い声だけが・・響く・・まるで誰もいない映画館に映し出される映画みたいに・・僕はそこで・・見たことのないような映画を見せられる・・
主人公は小さな男の子・・その子は銃を取って・・泣いたり笑ったりしながら・・次々と・・目の前にいる人間を撃っていく・・(バン、バン)
その子は・・その人が動かなくなったら泣く・・でも・・動いてる人を見つけたら・・すぐに笑い出すんだ・・そして追いかけっこ・・楽しいな・・でも・・この人もう動かない・・
また泣くんだ・・お気に入りのおもちゃが壊れた子供みたいに・・
(ノアサ・・おもしろいだろ・・)
誰かの声が響く・・
(映画だ・・)
(ノアサ・・覚えてるだろ・・・昔に見た?)
(見たの?覚えて・・ないなぁ・・)
(ほら・・ノアサ・・映画じゃない・・・覚えてないのか?)
(何を?)
(お前が・・やった・・)
(僕じゃない・・違う・・僕・・こんなこと出来ない・・)
(したのさ・・ノアサ・・自分のしたことを認めろよ・・)
揺れる・・目の前が陽炎ののように・・揺れる・・嘘だ・・・
「ちが・・う・・」
手が・・誰かの助けを求めるように・・上にあげられていた・・僕は・・誰にも助けてもらえる・・はず・・ないのに・・
「ぼくは・・・・」
庭には昨日の騒ぎの後が・・少しだけ残っていた・・
太陽は・・すでに・・明るい・・長い間眠ってたみたいだ・・・時間を見ると・・
10時くらいだった・・体が少しほっててる・・
「なんか・・いやな・・夢・・見ちゃったなぁ・・」
しばらく・・ぼぉっとしながら・・宙を見つづけた・・それ以外・・今することがなかったから・・・
(コンコン)
扉を叩く音?・・デジャビュー・・まさか梨花ちゃん?
「いないんですか?勝手に入ちゃいますよ・・んふふ」
この声は・・・
「開いてますよ・・どうぞ・・」
(ガララ)でっぷりとした男の人・・大石さんだった・・

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