ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 79 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の九十六)

とても・・すがすがしい朝だった・・やっぱりたまにはお酒を少しは飲まないとね・・・
いつもより早い目覚めだった・・沙都子はまだ横で寝息を立てている
「羽入起きた?」
「ううぅ・・やっぱりお酒は苦手なのですぅ・・」
羽入はふらふらになって起き上がる
「くすくす・・その割に止めなかったわね・・お酒・・」
「あうう、梨花はいじわるなのですぅぅ」
そういってまた羽入は赤くなった顔をする、最近それがおかしくって・・くすくす
「それにしても・・ここは調べれば調べるほど・・平和ね・・気が抜けてしまうぐらい・・」
「そう・・なのですね・・」
私の機嫌がいい口調とは裏腹に羽入の声はとても沈んだものに聞こえた・・
私はその理由は痛い程わかってた・・わかってるからこそ
「やっぱり・・この世界でも私は死んでしまうのね・・・他の世界と同じ様に・・」
「期待・・しちゃ・・ダメ・・なのです・・よ」
「やっぱり・・死ぬんだ・・いい世界なのにな・・レナと両親はうまくいってる・・御三家だって・・あのダム抗争を最後に解散してしまってるから・・・魅音は・・・・・・・ほかと変わらない普通の女の子・・園崎家当主の園崎魅音じゃない・・沙都子も雛見沢症候群にかかってない普通の女の子・・圭一は・・もう言うまでもないか・・・
ここは何も変わらない・・普通の村と変わらない・・みんなの笑顔がただ・・あるだけ・・」
羽入はなにか言いたそうな顔をしていた・・
私は・・昨日のノアサの言葉がずっと耳を離れないで・・いる
「みんなの幸せを壊したくないから・・自分自身の幸せを隠した・・か」
ぼそりとつぶやいたその言葉に羽入が初めて反応した
「ノアサ・・まだ・・ミナのこと・・」
それは・・ほんと・・ボツリと独り言のように・・
「ねぇ、羽入これは私の推測いやっ、勘ね・・この世界で私が死ぬのって・・ノアサのせい?」

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