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BLEACH~日乱前提日+市~?
松本が走り去った後…
「吉良……アイツ…怖いな。」
「…はい」
二人で泣きそうになっていた。
「ッと、そんな事言ってる場合じゃねぇな。吉良、悪かったな。松本が押し掛けたみたいで…」
「…いえ。いつもの事ですから。それに…隊長も……(泣」
吉良を哀れに思いながらも、3番隊舍を後にした。
松本の霊圧を探ると、市丸の近くにいた。しかも、酷く霊圧が荒れている。俺は、急いで松本の場所まで行った。
着いた先には、市丸と口論をしている松本が居た。
「松本!!」
俺が呼び掛けると、松本と市丸が一緒に振り向いた。
「隊長!!」
「日番谷はん!!」
二人が血相をかえて近付いてきた。
「隊長!!デートなんて、しなくていいですよ!」
「なにゆうてんの!?日番谷はんは、デートするゆうてはったよなぁ?」
二人して、凄い顔で話してくるので、日番谷は冷や汗を流した。
「アタシの隊長をデートに誘うなんていい度胸じゃない。でも、隊長はアタシのなの!ねぇ!隊長!!」
「ぁ!?…あぁ…」
俺は、少し頬を染めて言った。一応、俺達はそういう仲だ。すると、市丸が懷からなにかを出した。
ポチッ!
「―…ボクとデートせん?「―分かった」」
「Σんな!?」
市丸の手にあるのは、ボイスレコーダーだった。
あの時の…いつのまに!しかも、微妙に編集までしてあるし!
市丸の顔を見ると、いつものように奇妙な笑みを浮かべている。
「市丸!!何だよそれ…」
「ん~?これ?日番谷はんがデートする言うたっていう証~拠」
「なんで、編集してあるんだよ。」
「…こっちの方が、日番谷はんが乗り気な感じに聞こえるやろ?」
ハァ……アホだ。
「松本…先戻れ。サボんなよ?」
「えっ!?でも…」
「大丈夫だから。」
「…分かりました」
松本はそう言うと、市丸を睨み、戻って行った。