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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百七十四)
僕は気まぐれに・・全ての牢屋の檻を溶かした
「出てきてぇ!みんなぁ!面白い遊び考えたのぉ!楽しいよでてきてぇ!はははははは」
みんな怯えて出てこない・・おもしろくないなぁ・・
「じゃあ出てこないなら・・勝手に始めちゃうよぉ!」
僕は目の前の檻で怯えてる三人に言う
「三人でじゃんけんして・・負けた人が鬼ね・・簡単でしょ?負けた人はねこの指とぉまれ!」
そう言って小指を突き出す、みんなは銃に怯えてるみたいだ・・だったら・・
(カチャ―ン)銃は地面に叩きつけられる
「ほらっ、これで丸腰・・何にも怖がる必要ないよ・・」
1人がもの凄い剣幕で僕に向かってくる・・無駄・・なのに・・
「うわぁぁぁ殺される前に殺してやるぅぅ!」
「はい、鬼決定!」
その子はもの凄い勢いで燃えた・・大丈夫・・調整はちゃんとしたから・・じっくりと消えちゃうよ・・
「熱い!あちぃぃぃぃ!」
「はははっ!ゲームスタートぉぉ!鬼さんね!誰かにタッチしたらね!その炎消してあげる!その次の人もね!その次の人もほら!ルールは簡単!」
その子は狂乱しながら・・誰かを触ろうとしてる・・ほらっ・・逃げろ逃げろ・・
「うわぁぁぁぁ!」
さぁ鬼ごっこの始まりだ、上手に踊って・・僕見てるから・・・
あっ今、鬼さんが小さな女の子を捕まえた・・小さな女の子・・燃えてる・・
「ほらっ!触った!触ったぁぁぁ!」
「おりこうさん・・じゃ消すよ!」
消してあげたよ・・でもね・・女の子から来る火はね・・ぼくしらなぁい・・
燃えてる!燃えてる!・・きれい・・燃えてさ燃えて燃え広がって・・みんな燃えてんだ・・
体中からもの凄い香ばしい匂いをだすの・・逃げ惑ったりさ、消火器を体に浴びたりして・・意味・・ないのに・・・燃えてる人を殴り殺す人まで出てくんだ・・楽しいな楽しいな・・あっ、もっと面白いこと考えたぁ