とある無能力者と超能力者 5-3

当麻は驚きを隠せない。
魔術師のことだけには触れて欲しくなかった目の前の少女、御坂美琴が話を理解している。

「何で・・・御坂が・・？」

「こないだ土御門と話したのよ、妹の舞夏とは常盤台の中でよく会うからね。
それから、一緒に家に上がらしてもらったりね。

だから、知ってたのよ。もっと前からアンタと銀髪シスターが一緒にいて、、、それで、」
当麻の眉間にシワがよる。

「御坂、少し・・・・黙ってくれ。」冷酷な表情の当麻。

「その・・魔術師の話は今度聞くから、後にしてくれ。」

状況整理をする時間が当麻には必要だった。

しかし、美琴は置いてけぼりな気分しかしない。そして、また前髪をバチバチ言わせて本気でキレた。


「だから、何でいつも置いてけぼりなのよっ！あたしはアンタが心配なのよ！
いつも大怪我してるし、会ったらだいたい生傷だらけじゃない！
もうそんなアンタの姿は見てられないのよ！だから・・・だから・・・！」

当麻は美琴のもとに駆け寄り頭の上に自分の右手を置いて、軽くだが抱き寄せた。