ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 63 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の八十)

いつまでも・・笑っていられる日があればいい、例え終わってしまう・・日がきても・・
笑いながら終りたい・・それが無理ならせめて一緒に・・怖いのは・・取り残されること・・誰もいなくなった世界に・・たった一人・・取り残されてしまうこと・・
そんなことを考えていたからなのだろうか?気が付くと僕の家(仮住まい)までの道を歩いてた、横には朝のように前原さんと魅音さんがいる・・・
「でね、圭ちゃんが負けてメイドさん姿で雛見沢中を走り回ることのなった訳!」
魅音さんがやけにハイテンションだ
「そういうわけだ・・この部活の厳しさがわかったろう?甘く見てかかると痛い目に会うのは俺たちみたいな、か弱い男子だからな・・」
そう言って前原さんは僕の肩にポンと手を置く
「ははは、ノアサだまされないでね、圭ちゃん口がうまいから!」
「魅音・・」
前原さんと魅音さんはまだじゃれあってる・・さっきの興奮がまだ冷めきっていないのだろうか?
ぼく?僕は・・何も言わずその場にいるだけ・・でも、二人はそんな僕がまるで話の中に入っているように話してる・・いつでも僕が話の中にはいっていけるように・・ちょっと気を使わせてるかな?って罪悪感は少しはあったけど・・今この場にふさわしくないのってのはすぐわかったので・・思いっきり笑顔を見せることにした・・でも・・そういうことすると・・すぐに・・
「おやっ、ノアサごっきげんだねぇ、ニコニコしちゃって・・もしかして今度は沙都子、狙い?」
「えっ、いやっ、なんでそんな話になるんです?」
「いやぁー危ないねぇ、梨花の次は沙都子?あっ、その前は圭ちゃんのこともあるか・・いやぁ、ノアサは気が多いし、手も早いねぇ」
「何でそんなことになるんです!だ!」
前原さんと僕はちょうど声がかぶったみたいだ・・夕焼け空にきれいに響いた・・
「ははっ!二人ともいいコンビだ!」
今日の魅音さんはなんでも笑ってしまいそうに見えた・・それだけ気分がいいのだろうか?
やがて・・僕の家につながる道が見えてきた
「じゃ、僕はこの先なんで」
「おう、また明日な!」
「何かあったら気兼ねなくうちらに頼っていいからね!」
頼もしい言い方だった
このまま一緒といいたいところだけど・・そういうわけにもいかない・・二人の背中が遠くなっていく・・僕はそれを確認するとゆっくりと家の中に歩を進めた、

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