ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 60 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の七十七)

目線を二人に集中する・・
「それじゃ・・行きます!」
「こいやぁぁ!」
触れ合った刹那!それはスローモーションのようにゆっくりと動く・・
ノアサの動きを読むかのように校長は腕をつかむ・・しかし、当のノアサは腕をつかまれてもまったく動じることなく、当たり前のようにさっと体を回転、腕をはずした・・そのまま校長にもたれこむように、前転・・違う・・足を・・体をそった校長の胸を踏み台にして、後ろのボールに手を伸ばし・・とった!まるでラグビーの選手がタッチダウンするかのようにボールを抱え込む・・
・・・パチパチパチ・・誰かが拍手を始めた・・パチパチパチパチパチ、拍手がしだいに大きくなってくる、それに反応するように、ノアサがのそっと起き出して、振り返る
「これでいいのかな、沙都子ちゃん?」
「えっ、あっ・・」
沙都子は目の前で起こったことにまだ順応しきれてないみたいだ・・それに気づいているのかいないのか、ノアサはボールを沙都子に手渡す
「これで・・全部だよ・・」
ぎこちなく、沙都子は首を縦にふった
「くくく、あははは、まさかそんな逆転の仕方があったとはね・・こんなすがすがしい気持ちの負けは久しぶりだよ!」
魅音も笑ってる
「びっくりだぜ・・まさか・・校長に勝つ人間がいるなんて・・」
圭一も驚いている・・
「勝ってはないんですけど・・」
遠慮しがちに手を頭にあてながらいう
「よし!じゃあ今日の勝者を発表!沙都子アンドォ、ノアサ、ペア!」
周りの拍手がさらに大きくなっていく
「やった!やったのです!ノアサのノアサの勝ちなのです!」
さっきからうるさい原因はこいつか!?私の目の前をピョンピョンと跳ね回って・・
とにかく・・私は固まったままの沙都子のもとに行った

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