ヒグラシのなく頃に（消滅編其の六十一）

「隠れろ！ノアサ！」
「えっ、前原さん！急にどうしたんですか！うわっ、」
そう言って店の裏に隠れる・・やっぱりあれは、富田くんに岡村君・・そして魅音に・・あれは沙都子！？でっかい荷物を抱えてるみたいだ・・みんなで協力して持ってる、てかっクラスのほとんどがいるじゃねぇか！
「もうー、重いなぁ・・おじさんは一応女の子なんだけどねぇ」
魅音がいる
「前原さん、来てくれるんじゃなかったんですかぁ」
富田君
「圭一さんのことですもの・・忘れてるに決まってますわ！」
生意気な沙都子
「きっと、来るのが遅れてるだけですよ、前原さんは嘘つきません・・」
岡村君！君はえらい！
「・・多分・・」
多分か！
とにかく・・この状況をいまこいつらに見つかるのはまずい・・こいつらの目の敵ノアサと今まさにここにいるんだ・・・見つかったら・・・何を言われるか・・
「前原さん・・」
「しっ！しばらく黙ってろ・・」そう言って口を手でふさぐ

「しばらく黙ってろ？」
なんか・・あんまりいい予感がしないんだけど・・まさか！いやっ、さっきの店のことでのやり取りを思い出せ！そんな事があっても不思議じゃない・・
血の気が・・さぁっと引いていくのを感じる・・そう言えばここは人通りの少ない場所・・
急に入って・・って・・ヤバイ！
「うあああ！けだものぉぉぉ！」
その声に周りの人が反応する、