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作者:SS投稿作品用
涼宮ハルヒの進級21(SOS団とは別のお話)
「言いづらい名前だな」 すいませんね。文句なら、俺の親に言って下さいよ。「あだ名を決めよう」 いいけど変なのは嫌だぞ。「いいよね?」 「ダメと言ったら?」 「勝手に決める」 0円スマイルを俺に向けながら麻生先輩が笑っている。可愛い部類に入る顔をしているな。 「んん〜何がいいかな?」ツインテールを翻して、ギターを立て掛けている壁に腕を胸の前で組んでもたれ掛かった。周りを見渡しながら恐る恐る音楽室に入った。麻生先輩の隣に同じ体勢でもたれ掛かる。 「あだ名決まりました?」んん〜と、唸った後、顔だけ俺の方に向ける。 「カッシーでいい?」 「UMA?」 「それはネッシー」 まぁ、カッシーが原因でイジメにはあわなそうだからいいか。 「いいですよ」 笑顔で答える。 「やった」 笑顔で返ってくる。 「もう友達なんだから敬語で話すの禁止ね」 「あなたに慣れたらやめますよ」 よしっと笑ってギターを手に取った。帰るのか。 「じゃ、また明日」 手を振りながら音楽室のドアに手を掛けた。