ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 100 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百十七)

「学校はどうしたんです?もしかしてずる休みですか?いけませんねぇ」
笑いながらも私のいつもと違う様子に気が付き少し口調を変えた。
そして後ろのノアサを見つける
「それは、ノアサ君?・・なにかあったんですか?」
「私から説明します・・」
「校長!あなたまで!どうかしたんですか?」
後ろから校長が現れた
「校長・・ノアサの保護者は?」
首を横にふる・・
「雛見沢警察の大石さんを呼んでいるんだが連絡がまったく取れん・・緊急事態だというのに実にけしからん」
少し不機嫌な顔をした後校長は診察室にあるイスに座る
「一体・・何があったんです?」
校長はさっき起こった事を話しはじめた・・入江は黙って聞いていた、やがてたちあがりノアサの服をめくりヤケドや・・手術痕をじっくりと見た・・
「これは・・ひどいな・・」
「何かわかりますか?」
「この手術痕・・臓器を取り出した・・跡です・・」
「臓器を!?」
「ええ、研修生時代に何度もこんな死体を見たことがあります、でも生きてる人間でこんな・・死んでてもおかしくないんですよ。」
臓器を・・取り出される感触・・なぜか私は知ってるような気がした・・
「ひどいことを・・」
「ええ、非人道的過ぎます・・誰がこんな事を・・」
長い沈黙・・やがて入江が口を開く・・
「とにかく今日一日は安静にさせたほうがいいでしょう・・できれば・・目が覚めるまで誰か残ってた方がいいですね・・」
「ぼくが残るのですよ・・」
「古手君・・君は学校があるだろう北条くんだってあの状態だし・・」
「沙都子には圭一もいるし魅音もいます・・大丈夫なのです・・それより・・ノアサには誰もいないんでしょう?」
「私も残りたいんだが・・まだやることがたくさん残っててね、頼めるかい?」
私は軽くうなづいた・・
「じゃあ、私はこれで・・」
「お仕事頑張ってなのです、にぱー☆」
そう言って校長は帰っていった・・入江は忙しそうにしながら、こっちを気にしてくれているみたいだ・・雨はさっきよりも小ぶりになっていた・・

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