ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 41 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の五十八)

「あのっ、」
店員さんはもの凄く鈍臭いというか、よたよたとした足どりでこっちにやってきた
お盆で顔を隠してるためよく見えないが・・
「あのっ、えっと・・ご注文・・は?」
物すごくたどたどしい口調だったので俺は少しからかってみたくなった、(レナがいないせいだろう・・最近からかう相手がいない・・)
「ほぉ、なかなかいい服を・・お選びですなぁ・・」
「あううぅ・・あんまり見ないで下さい・・」
涙声・・それが余計に俺の・・何かに・・・はうっ!
「どっどうしました!大丈夫ですか?」
心配そうに・・その仕草で余計にちらちらと・・
「でも・・大変でしょう?その格好じゃ男の格好の的じゃないですかぁ・・案外見られるのを楽しんだりしてぇ・・」
「いやあのっ、女の方に見られる方が多い・・ようで・・」
「ほぉ、もしかしてあなた・・そういう人・・」
「べっ、別に違いますぅそういうことじゃ・・・」
「いやぁ、構いませんともぉ、そういう人がいても私は一向に・・」
「だっだから!違いますぅ・・」
ふと周りを見てみた・・かなりの女性がこちらの方をうっとりとした目で見ている・・
「うっ、うっ、」
泣いてる・・少しやりすぎたか・・・
「ご注文はぁ・・うっ、うう・・」
やばい・・ちょっとやりすぎた・・
「えっ、えっと・・」
メニューを見直す・・ホントに少し調子に乗りすぎた・・知らない人に悪いことしちゃったし・・
「そしたら・・その、日替わりセット一つで・・」
「日替わり・・ですね・・かしこまり・・」
「あっ・・」
それを・・言い終わるか終らないかの内に・・顔がチラッと見えた・・髪を結って女の子っぽくしてるが・・間違いなくそいつは・・・
「ノアサ!?お前・・そんな格好で・・何してんだ・・」
「何で・・前原さんが・・ここに!?」
・・二人は・・固まった・・いやっ・・固まるしかなかった、その間俺はあることを思い出してた・・俺・・このシュチュエーションで・・女の子にあってラブラブイベント・・・
起こしてるはずなんだよ・・なに、これ?・・

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