ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 33 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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33

ヒグラシのなく頃に(消滅編其の四十八)

「ノアサがどうかしましたか、沙都子?」
その目線をジロリと沙都子に向けるかなり・・怖い・・
「何が入ってるのかしら・・ほほほ」
そういって、ごまかすように沙都子は弁当に手を伸ばした
それは俺も気になった・・・弁当の箱が開けられる
「これは!」
みんな一斉にハモッたきれいに・・・その弁当はかなり異質なものだった
その弁当の中身自体は、川魚の焼き魚やおひたしなど梨花ちゃんのや沙都子のと変わらないみたいだが、その傍らにどう見ても不自然に水のような液体が入った容器がある
「なんだ、これ?」
俺は気になったそれをつまみ上げ、その液体を一口舐めてみる
(ペロリ)・・・これは!
「それは魔法のお水なのです、一口舐めればふわふわのぽわっぽわっなのですよ。」
笑顔で答える梨花ちゃん、その意味はすぐわかった
「これ・・お酒?」
「にぱー☆、これをかけるとお魚さんからいい味がでるのです」
「これさ、よくうちでお年寄り集や村長さんが酒の席でたべる・・骨酒って奴じゃないかな?」
「骨酒?」
「何ですのそれ?」
「本当は熱燗がいいらしいんだけどね・・・鮎とかの川魚を焼いてそれにお酒をかけるの、私もちょっと飲んだけど苦くてあんま好きじゃなかったかなぁ、とにかく、普通の弁当に入れて持ってくるもんじゃないんだけど・・」
「要約するとチョイスが渋いってこと・・だよな・・」
うんとうなずく魅音・・
「というか!梨花!そんなお酒とかどこから取って来たんですの!」
「・・・みぃ・・・」
しおらしい声を出す
いやっ、それもうしばらく通じない・・多分・・

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