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作者:SS投稿作品用
涼宮ハルヒの進級22(SOS団とは別のお話)
「あ、ちょっと待ってください」 聞きたいことがあったのを思い出して、麻生先輩を止めた。 「何?」 相変わらず、笑顔を振りまいている。先輩のもとへ小走りで向かう。先輩の0円スマイルを眺めながら聞いた。 「他のメンバーは?」 「いないよ、カッシーとあたしだけ」 笑顔で答える。笑いごとじゃないでしょ。 「どうするんですか?」 「それは明日の放課後に」なるほど。覚えとこう。後一つ。この質問はわかるかな? 「先輩は、使徒ですか?」「しと?あたしは生徒だよ?しとって何?」 「いやいや、渚といえば使徒かと思って」 頭の上で?マークをちらつかしている先輩に気にしないでと言って、部屋を出るように手で促した。 「よくわかんないけど、また明日ね」 それじゃあ、と手を振りながら音楽室を出ていく先輩を見送りながら、自分の質問のマニアックさに思いを馳せていた。いや〜俺ってマニアだぁ。さてと、帰るかな。音楽室から出ると、ドアを閉めた。鍵掛けてないけどいいか。さぁ、帰ったら寝るか。