ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 4 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の五)

大石さん?」
どっぷりとした腹に白髪の頭・・そして・・人のよさそうな顔・・大石さんも俺を見るなり駆け寄ってきた
「やぁ、野木くんどうだった・・昨日はよく眠れたかな?」
「ええ、後は制服さえ何とかしてくれればね・・」
大石さんは俺のカッコウを見てその意味に気づいたらしい・・
「いやいや、すまんねぇ・・すっかり忘れてたよ・・まぁ今日中になんとかしよう・・」
「昨日もそう言ってませんでしたっけ・・・たしか?」
「あのっ、」大石さんの後ろに隠される髪の青い小柄な女性がいた
「ああ、すみません、どうも彼がそのぅ」
「野木麻人くんですね聞いてますよ・・この学校の担任をしています・・千絵っていいますよろしくね」
笑顔でだされた手・・軽く握っておく・・・
「それじゃ、手続きも済んだから私はこれで・・」
大石さんは・・相変わらず引き際が早い・・・
「いけない!もうすぐホームルームの時間だわ、じゃ行きましょうか野木麻人くん・・」
「あの・・」
さすがにこの格好はまずいだろう・・作業着だぞ・・・
「あっ、あろ、えっと、」
ああもう!なんでだ!なんで女性を目の前にするとこうなる!まわれ!ろれつ回れ!
「なにかなぁ・・・」
顔を近づけんな!慣れてねぇんだ・・って
「せせっ、制服・・のことなんですけど・・」
格好を一通り見て先生も気が付いたみたいだ・・・
「あぁ、大丈夫この学校元々規定の制服なんてないから私服で来てる子もたくさんいるの、
だからそんなに気にしなくっていいってほら」
「あっ、はい・・・」
階段を下って・・・教室が見えてきたしかし・・この年になって先生と一緒に入るのは・・ちょっと恥ずかしい気がする・・

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