ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 12 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の十六)

「魅音・・魅音・・」
「あっ、圭ちゃん・・」
魅音はやっとおれに気が付いたみたいだ・・・
「もう、それぐらいにしといてやれよ・・」
魅音は首を振る
「もう、転校生泣きそうじゃねぇか、そんぐらいで勘弁してやれって・・」
すると、驚いた返事が返ってきた

「冗談じゃないよ!このまま勝ち逃げされたまま終わったとなっちゃぁ・・園崎家いやこの部活の部長である私自身の沽券に関わるよ!」

「えっ、勝ち逃げ?」

二人の手札を見比べてみた・・明らかに転校生のトランプの数が圧倒的に少ない・・

・・なにぃいい!・・
・・・あの、あの、園崎魅音だぞ!・・勝つ為ならどんな手でも使う園崎魅音だぞ・・・!

・・それが・・負けてる・・・?
「一体・・何回勝負してんだ?」

魅音が答える
「八回中六回は私が負けてる・・・」

「嘘だろ・・おい・・」
転校生は明らかに涙目で完全に勝者にはみえない

「最初の2回は私の圧倒的な勝ちだったのに・・」
「お前トランプの傷まで把握してんだろう?・・あっ・・まさか前の俺みたいに・・」

「残念だけど・・その形跡は全くなし・・・傷を新しくつけた形跡は全くないよ・・」
「じゃあ・・この圧倒的な・・カードの差は・・」

「なんか・・最初から・・あっちにそろいのカードがほとんどいってるみたいなんだよねぇ・・3回目あたりから・・・」

ってことは・・正攻法で勝ってるって事か?これ・・・ありえねぇ・・

「うん・・今までいろんなプレイング見てきたけど・・初めてだよ・・こんなタイプの相手・・・」
ぎろっと魅音が相手を威嚇する・・・
「すっすみません、すみません、」
この人ほんとに大丈夫か?

その時・・でっぷりとした体格の人が待合室に入ってきた

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