ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 9 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の十三)

「富竹さん!」
「やあ、圭一君・・」
富竹さん・・時々東京からこの雛見沢むらに野鳥を撮りに来ているフリーのカメラマンだ・・・この前・・レナのゴミ漁りを手伝わされたときたまたま知り合いになった
でも、富竹さんが何でこんなところに・・
「今、麦茶を用意するわね・・・」
鷹野さんはそう言って・・奥へ行った
「久しぶりだねぇ・・・圭一君。」
「あの、レナのこと教えてくれるって・・聞いてきたんですけど・・・」
「まぁ、そのことは僕よりも彼女に聞いたほうがいいだろうね・・・」
そういって目配せした先に・・ちょうど3人分の麦茶を運んでくる鷹野さんが見える
麦茶をそれぞれの場所に置き終えると・・・鷹野さんは富竹さんの横に座る
「ちょっと薄すぎたかしらこの麦茶・・・」
「いえ大丈夫です・・・」
少しイライラした口調だった自分・・・・
「それで、レナのこと教えてくれるってどういうことですか?」
「そうねぇー、まず彼女のヤケドのことかしら・・・」
ヤケド!・・・今、初めて聞いたぞ・・・レナがやけどを負ってるなんて
「やけどってどういう事ですか!?木が倒れてきて下敷きになったですよ!どうしてやけどが出来てるんですか?」

「その倒れてきた大木だけどね・・・下の根本のほうから火が出て倒れてきたみたいなのよ・・・・突然に・・ね・・・」
「突然にって・・・」
(カラン・・)麦茶の氷が少し溶けたようだ
富竹さんが続く
「そうさ、なんの出火原因のない場所で突然さ・・・火の元となるようなものが何もない林道・・そこで火のついた大木がレナちゃんに向かって倒れてきた」
「どういう事だかわかる?」
・・・なんとなく・・・想像はついた・・・それなら・・レナが誰とも会わない理由が・・説明できる・・
「彼女の顔半分・・運悪く火のついたところに当たっちゃってね・・」
「!」
・・・レナは・・・年頃の女の子だ・・・時々赤面したり・・・からかったりしてるとき・・
年下に見えたり見える事は・・ある・・・でも・・年頃の・・高校生だ・・・そんな・・
そんなことって・・・
麦茶を持つ手が震える・・・

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