ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 8 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の十)

昭和58年6月XX日 XX病院 

・・・どうすればいい・・・
暗くなった・・病室前のイスで・・一人うなだれて座っていた
・・幸い・・沙都子ていう子はすでに気絶していて何も見てなかった・・・でも・・あのレナって子は・・・

向こうで・・さっきの男子と緑色の髪の女子が話し込んでる・・・

「レナは!レナは大丈夫なのか!」
男子の方はかなり取り乱してるみたいだ・・あの茶毛の子・・・レナって言ったんだ・・
「落ち着きなって圭ちゃん、」
「これが落ち着いてられるかよ!レナは!レナは今どこにいんだよ!」
「圭ちゃん!」

かなり強めの声が廊下に響く・・・
・・・どうやら緑髪の子が怒鳴ったらしい・・・
「ごっごめん・・・」
その女子は少し間を置いた・・・
「レナは無事だよ・・・さっき手術室から一般病棟に運ばれたみたい・・」
その言葉を聞き・・男子がほっとしたようだ
「よかった・・っで病室ってどこなんだよ・・・」
「それが・・・・さ・・・」
さっきとは違う・・歯切れの悪い口調
「さっき、病室前まで行って来たんだけどさ・・・面会謝絶みたい・・・」
その言葉に不意に俺も顔を上げる、それにつられるように男子の言葉が耳に入る
「面会謝絶って・・・どういうことだよ・・魅音・・・」
「レナ・・自分で言ってるみたい・・・しばらく誰とも会いたくないって・・・」
「どういう・・ことだよ・・それ・・」
「私も詳しいことはわかんない・・よ・・でも・・私が入ろうとしたら・・・レナのおじさんとおばさんが出てきて・・頼むから誰も通さないで欲しいって・・言われて・・・」
「レナの病室は?」
「えっ?だから・・いま」
「レナの病室はどこにあるんだよ・・」
「・・・ここから・・まっすぐ行った突き当りの二番目の部屋・・だよ・・」
「わかった・・」
男子は真っ直ぐに病室に走っていった・・・
「ちょっといいかな?」
緑髪の子が話し掛けてきた

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