ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 0 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の壱)

車の窓から見る景色がどんどんと緑色に濃くなっていく・・ずいぶん田舎まできたもんだと思いながら・・・やっとそれらしい集落が見え始めた・・・ヒグラシの声がやけに印象的に思える・・・
「ここはどこなの?おじさん・・」
運転席には少しでっぷりとした男がタバコを吸っていた
「えっ、まあそうですねぇ、キミがこれから少し生活するところですよ・・いいところですよ・・空気もいいし・・・・」
「タバコ・・吸ってる時点で・・・空気がいいの帳消しになると思うんですけど・・・・」
「あっはは、一本とられましたなぁ・・」
男は悪びれる様子もなくタバコを吸い続ける
そこで会話は終わった・・・
やがて・・・木造建築物が前方に見えてくる・・古ぼけた完全に崩れそうな感じの二階建て・・
入り口は引き戸になっていて中は真っ暗・・
車をとめて外に出た・・・・たしかに・・空気はいいのかもしれない・・それは少し認めようかなって・・ほんのちょっぴり思った
さっきの男が前部座席から降りてきた
「今日からキミにはここで生活することにしてもらうよ、まぁ、しばらくの間だから・・何かと不便に思うことはあるかと思うけどね・・・」
「ふぅーん、食べ物と勉強できる環境があれば十分です・・けど」
「ああ、そうだ,学校だけどね、町の学校ともう一つこの村にある学校のどちらかに通ってもらいたいんだが・・キミはどうする・・?」

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