仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜(風太郎さん作) - 39 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

サイトトップ >> 仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜(風太郎さん作) >> 39

39

仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜42

「…アンタ、良太郎のこと知ってたの?まさか、アイツに酷いことしてないでしょうね」
彩が不安げに尋ねる。

「ちょっかい出されてんのは、俺。アイツには邪魔されてばっかりなんだよ」
カイは頭を掻きながら彩に近づいた。

「けど、まぁ今はどうでもいいや。」

彩の目の前に顔を持ってくると、カイはニンマリと笑った。
「今はお前との契約の方がおもしろそうだし」

…契約…
そう聞いた途端、彩はギュッと右手の傷を押さえた。カイの言葉で、傷跡が疼きだしたような気がしてしょうがないのだ。
「…カイ…」

そんな彩を見かねたようにぴょん吉が一歩前に出る。
「…もう無理よ。こんなコト、もう止め…」
そこまで言いかけるとぴょん吉は口をつぐむ。

「…"無理"?…"こんなコト"?…何言ってんの?」
カイは彩に向けていた視線をゆっくりとぴょん吉に向ける。

それは、身震いするほど冷たい視線。

「お前、俺に口答えする気なんだ?俺がいなきゃ、まともに動けないくせに…お前はただ俺の言う通りに動いてろよ」
ぴょん吉はカイの迫力に押され、へなへなと座り込んだ。

「お前はただの仲介役。コイツと契約してんのは俺なんだから。」

カイは彩に視線を戻すとニヤリと笑った。

ぴょん吉は震えながら俯くだけだった。


ランキング

検索

投稿・ユーザ登録

プライバシーポリシ - 利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス