虚無と無限の剣製者(ゼロ使×Fateクロスオーバー)(神薙麗一さん作) - 9 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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虚無と無限の剣製者11

外に出ると快晴のようだった。
新鮮な朝の空気が清々しい。絶好の洗濯日和だ。
(さてと…)
洗濯する場所を探しつつ、周囲を散策する。
(結構広いんだな…)
そんなことを考えながら歩いていると、前方から洗濯物のかごを持った、メイド服姿の少女がやって来るのが見えた。
「あの〜…」
使用人らしき少女に話しかける。
「どうなさいました?」
「洗濯したいんだけど、場所がわからなくて…」
「洗濯…ですか?」
少女は士郎の事を戸惑ったような目で見つめてくる。「うん。洗濯」
「えっと…、失礼な事をお訊きしますけど…貴族の方じゃないんですか?」
少女が恐々といった感じに訊いてくる。
「いや…、貴族になったつもりはないけど…。何で?」
戸惑いながらも答える士郎。
「そうなんですか?綺麗な方なので、てっきり貴族の方かと…」
「……」
こっちです、と少女は歩き始める。

士郎は少女の洗濯物をみながら
「手伝おうか?」
「え…でも」
「いいから、いいから」
と強引にかごを持つ。




ここです、と言ってかごを受け取ると、少女は洗濯を始めた。
士郎は洗濯をしつつ、水面に映った『自分』の姿を見つめる。
腰まで伸びる雪のように白い髪、透けるように白い肌。そして、強い意思を宿した琥珀色の瞳。
街ですれ違ったら、思わず振り返ってしまいそうなほどの容姿だ。
……自分だと云うのが激しく納得出来ないが…
「はぁ…」
ため息一つ。
とりあえず洗濯を始めることにする。

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