虚無と無限の剣製者(ゼロ使×Fateクロスオーバー)(神薙麗一さん作) - 7 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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虚無と無限の剣製者9

アーチャーは言う。
『今のお前の投影ならば、私の最盛期を越えられる。宝具であればそれの力を真作と同等に…、いや真作すら凌駕することが可能やもしれんな』
「な…!」
絶句する士郎。
「だ、だったら何が問題なんだ!?」
『投影に関しては問題ない…。だがな、固有結界は別だ』
アーチャーは続ける。
『今のお前が「無限の剣製」をつかえば、心象世界にお前自身が喰らい尽くされるだろう…。固有結界を展開し続けた時間だけ、お前の内包する神秘に貫かれる事になる…』
アーチャーの慇懃な態度に士郎は驚く。
アーチャーは士郎に対しては、もっと冷徹な人物であったはずだ。
「そうなのか…。わかった。…けどなんで教えてくれるんだ?」
『どうやら、お前に逢えるのもこれが最後のようだからな…。それに…』



『私と違って、守護者にならなかったお前がどんな道を歩むのか興味があるだけだ…』
アーチャーが右手を上げる。
『…そうだな、餞別に、お前の剣の丘にない武装を登録させてやる』
剣の丘にあるいくつかの武装が浮かび上がる。剣が、槍が、盾が、槌が士郎の後方へ飛んでいく。
「良いのか?くれるのなら貰っておくけど…」
『構わん。これで最後なのだから…』

周囲の景色が歪む。
『…時間だ。精々、足掻くんだな…』
「言われなくてもわかってるさ。お前のようにはならない」
『ふん、最後までそれか…頑張れよ?女の子』
「くっ…」
そして、士郎の意識は沈んでいった。

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