虚無と無限の剣製者2(ゼロ使×Fateクロスオーバー)

「なんでさ」
呆然とする士郎に、再び少女が問うて来た。
「だから…、あんた誰？って聞いてるんだけど」
「あ、あぁ…」
言葉を濁す士郎。
『気がついたら「女」になっていた。』
言うのは簡単だが、その後少女がとる対応は言うまでもないだろう…
さて…どうしたものか…。「ルイズ、『サモン・サーバント』で平民を呼び出してどうするの？」
誰かがそう言うと、少女以外の全員が笑った。
(サーバント、だと…？)
「ちょ、ちょっと失敗しただけよ!!」
「失敗って、ルイズはいつもそうじゃん」
「さすが、ゼロのルイズだけあるよな！」
人垣がどっと爆笑する。
少女の名前は、ルイズと言うらしい。
そして気になるのは先ほどの『サーバント』という言葉。
(サーバントって、まさか…)
かつて自分が参加した『聖杯戦争』を思い出す。
『サーバント』いう言葉が出てきたと言うことは、彼らは魔術師と言えるのだろう。魔力を感じる。
身構える士郎。
相手が子供だろうと、これだけの数の魔術師に襲われれば、士郎と言えども…
「ミスタコルベール」
ルイズと呼ばれた少女が、近くにいた、中年の男性を呼んだ。