22
作者:SS投稿作品用
ゼロと双剣の使い魔 23
所変わって学園長室。
オスマンと、コルベールは大きな鏡で決闘の様子を見ていた。
「オールド・オスマン」
「うむ」
「彼の動きからして、かなり戦いなれていると思います。ただよけるのではなく、それでワルキューレの実力をはかっているように思います」
「ふむ、ミスタ・コルベール、彼は本当にただの人間なのかね」
「・・・ディテクト・マジックで確かめたところではただの人間のようです。しかし彼が付けている左手の石、あれはよくわかっていません。何やら魔力的な何かを感じたのですが。それと、彼が持っている剣ですがあれはどうも魔剣のようです。かなりの魔力を秘めているようでした」
「なるほどのう。ではおぬしから見てこの決闘、どうなると予想する?」
「・・・ほぼ間違いなく、彼が勝つものと」
「ふむ、これでは調べられんかもしれんな」
オスマンはロイドの左手に刻まれていたといわれるルーンの文字が書かれた紙をみた。
「彼が・・・まことに伝説のガンダーヴなのかどうか・・・」