ネギとゼロのクロス(クルシスさん作) - 10 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ネギとゼロのクロス 11

「あ、そうだ。ギーシュさん、でしたっけ?後でちゃんとシエスタさんに謝っておいてくださいね。約束ですよ?」
「え、あ、あぁ」
振り向いたネギの顔は最初会ったときの純粋な少年の顔に戻っていた。
「ね、言ったでしょ?あいつなら大丈夫だって」
アスナはそう言いシエスタを見ると、戻ってくるネギを見ながら固まっていた。
「ん?どうしたの?」
「え!?い、いえ!何でも・・・」
アスナの声に歯切れ悪く答えたシエスタはどこかビクビクしているような感じがした。
「ただいま戻りました」
ビク!!!
戻ってきたネギの声を聞きシエスタは見てわかるほど反応した。
「シエスタさん?どうかしたんですか?」
ネギが心配そうにシエスタに近づくと後ずさってしまった。
「・・・僕が怖いですか?」
「!!」
「え?ネギが怖いってどういうこと!?こいつこんなガキなのに!」
「そ、それは・・・」
シエスタはうつむいてしまう。何かいおうとしているようだが何も出てこないようだ。
「・・・アスナさん、多分シエスタさんの反応は当然だと思います。魔法を使えない人が魔法を使える人に畏怖を抱くのは当たり前だと思います」
「あんた・・・」
「・・・」
確かにネギのクラス、3−Aの過半数にはネギが魔法使いということが知られてしまい、それでもみんなネギのことを受け入れた。しかしそれは日常で魔法使いという存在がなく畏怖心より興味心の方が強かったからだろう。しかしこの世界では魔法使いとは日常で当たり前のような存在である。しかも魔法を使える人と使えない人(貴族と平民)とでは扱いが違う。魔法で平民を虐げる節さえある。だからシエスタが子供でも魔法を使えるネギに畏怖をおぼえるのは当然といえるだろう。
「・・・それは違うえ」
みんなが何も言えなくなっている中、木乃香が話してきた。
「確かに魔法いうんは強い力やよ。せやけどそれは力使う人の使い方の問題やないの?うちらの世界でも悪い魔法使いはいたよ。せやけどいい魔法使いもいたんえ。ネギ君やってそうや。ネギ君はな、いつもうちらのこと一番に考えてくれるんや。授業のときも一生懸命になって教えてくれた。うちが悪い魔法使いに襲われたときも自分の身をかえりみず助けてくれた。なんや悲しいことあったときは一緒に泣いてくれた、楽しいことあったときは一緒に笑ってくれた」
ネギの事を語っている木乃香は何だか穏やかな顔をしていた。
「うちはな、こんなにうちらのこと考えてくれるネギ君を怖いなんて思われへんよ」

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