ネギとゼロのクロス(クルシスさん作) - 8 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ネギとゼロのクロス 9

「うぅむ、大変な事になってしまったのぅ」
「よろしいのですか!?『眠りの鐘』で止めた方が・・・」
ここは学院長室。そこでオスマンとコルベールは水晶玉で広場の様子を伺っていた。
「子供の喧嘩に大切な秘宝を使う必要はないじゃろう」
「あの・・・ですが・・・平民がメイジ相手にただでは済みませんよ?」
「ミスタ・コルベール、君にはあの少年がただの平民に見えるのかね?」
「・・・いえ、それは・・・」
コルベールはそこではいとは言えなかった。ネギ達が召喚されたあの時ネギが放った怒声の中に含まれた力強い気。コルベール自身がそれを味わっているのだ。
「あの少年は大丈夫じゃよ。見守ってあげようじゃないか」
「・・・・・・はい」







「お集まりの諸君!!僕、ギーシュ・ド・グラモンとそこの平民の決闘を始める!!」
ギーシュが集まっていた生徒達に高らかに宣言すると周りからオォォ!!と歓声が上がった。
「さて、君、どうせだからハンデとして剣でもかしてあげようか?すぐに終わってしまってはつまらないからね」
やはり、ギーシュは自分が勝つことを信じて疑っていないようだ。この決闘も憂さ晴らしのつもりなのだろう。
「いいえ、結構です」
「あっそ、じゃあ始めるよ!」
ギーシュは先程と同じように薔薇を構えた。
「僕の二つ名は『青銅のギーシュ』」
薔薇を振ると花びら一枚まい地に落ちる。するとそこからは達人により作り上げられたと思われるほど美しい青銅の彫刻が現れた。
「青銅のゴーレム、ワルキューレ!!君の相手はこのワルキューレだ」
「わぁ!綺麗なゴーレムだなぁ」
ネギはワルキューレに見とれていた。ネギは教師とはいえまだ十歳ほどでありやはり素直な性格なのだ。
「ネギ君!見とれてる場合とちゃうで!」
「ネギ先生!試合に集中してください!」
「あ!そ、そうでした」
木乃香と刹那に注意され正気に戻った。相手を見てみると猛スピード(周りから見て)で迫ってきていた。
(あれ?そんなに速くないや)
いつもクーフェや刹那、エヴァンジェリンといった速いメンバーと特訓をしていたためワルキューレのスピードが遅いと感じた。
「八極拳・六大開「頂」
かく打頂肘!!」
何の作戦もなく突っ込んできたワルキューレのその一撃を難なくかわし、その勢いを利用しカウンターで腹部に肘打ちを与えた。するとワルキューレはその一撃に耐えることができず砕けてしまった。
「な!!」
その光景に周りで見ていた生徒たちは驚きを隠せずにいた。

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