もみじ ハッピーエンドじゃないと許せない(ユグドラシルさん作) - 27 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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もみじ ハッピーエンドじゃないと許せない アナザーストーリー 3 完

「・・・それで・・・どうだったんですか・・・?」
「このあざの通りだ。椛とのこと話したら数日監禁されて・・・まあいろいろだ。まあ、ねばった成果はあったさ。椛との関係を認めなければ御門グループの後は継がない、親父の今までしてきた悪事を包み隠さず公言するといったらしぶしぶだが容認したぞ。」
「・・・和人さん・・・」
「まあ、式は非公式で上げることが条件にだがな。スキャンダルを防ぐためだとかなんとか。まあ公式だろうが非公式だろうが俺達には関係のないことだがな」
そういうと和人さんは部屋から出ていきます。
「・・・どこへ?」
「椛のところだ。この一週間連絡もできなかったからな。みやげ話もついでに聞かせてくる」
「それがいいです。椛ちゃん、とても心配していましたよ」
「ああ」
そう言い振り向いた和人さんは、微笑んでいました。



それから数週間後、和人さんと椛ちゃんは式を挙げました。
純白のタキシードを身につけた和人さんと、桃色のウェディングドレスを身にまとった椛ちゃん。
2人は腕を組み、寄り添い合っています。
2人ともとても幸せそうで、見てるこっちが恥ずかしくなってしまいます。
この式は非公式で祝ってくれる人は私と真理さんしかいません。
和人さんも椛ちゃんもそれでいいと言ってくれました。
「和人様、とても幸せそうですね」
「はい、とても」
真理さんの言葉に私は笑顔で答えます。
私達はこれからも幾つもの2人の幸せを見ることができるでしょう。
2人がこれから築いていく幸せを。
これまで以上に幸せに満ちた生活をおくれることを私は今からわくわくしています。
この幸せを和人さんや私達に与えてくれた椛ちゃんにありったけの感謝をしたいです。
「・・・やっぱり、物語の最後といったらハッピーエンドしかないですね」
「なに言ってるのよ・・・でも、そうね。いいかもしれないわ」
「はい」
私達は微笑みあい、終わることのない幸せを願いながら2人を見つめ祝福しました。

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