もみじ ハッピーエンドじゃないと許せない(ユグドラシルさん作) - 7 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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もみじ  ハッピーエンドじゃないと許せない 8

ようやく屋敷に戻ってきた。俺と椛は車を降りて大広間に向かった。
「お帰りなさいませ」
玄関の扉が開くと、中で待機していた真理が頭を下げて礼をした。
「・・・ああ」
「・・・今日は、椛さんとご一緒ですか」
真理がおれの後ろの椛をジロリと見る。
「・・・悪いか?」
「いいえ・・・」
真理は、自分の顔を隠すように深く頭を下げた。
「和人様、お食事もお風呂も用意できておりますがどちらを先にいたしますか?それとも部屋で少しお休みになられますか?」
「そうだな・・・まず食事だ」
「かしこまりました。失礼いたします」
真理は先に食堂へ向かい、俺はそのあとをゆっくりと歩いていった。


食堂にはすでに着替えた椛が待っていて、俺が椅子に座ると、続いて椛も椅子に座った。
そして、俺と椛は静かに食事を始めた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
俺と椛は、無言で食事をつづけた。
椛は食べる量が少ないが、それ以上に口を動かすスピードが遅い。
椛がメインに手をつけるころには、俺はもうデザートまで食べ終えていた。
「・・・・・・!」
俺が食べ終えてしまったのを見て、椛も食べるスピードを速めようとした。
「・・・かまわないから、ゆっくり食べろ」
「・・・はい」
口の中の物を飲み込んで、椛は答えた。
食事を終わらせた俺は、いつものように部屋に戻って休むことにした。
部屋に戻ってしばらく仮眠をとっていた俺は9時に目を覚ました。
もうすぐ椛が来る頃合だ。俺はベッドから起き上がり静かに椛が来るのを待った。
「あの・・・椛です・・・」
言いつけ通りに椛がやってきた。
「来たか・・・」
椛は強ばった表情をしていた。
「なにを緊張している?」
「べつに・・・」
「・・・」
緊張していないわけがない。
これから、俺に何をされるかわからないのだから・・・。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
俺は、椛が動くのを待った。
しかし椛はベッドの上で微動だにせず俺と顔を合わせないように座っている。

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