ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 50 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 51

ゴーレムがその巨大な足を上げる。
目的は間違いなくルイズだ。
「ルイズ、あぶない!」
「こ、この」
それでもまだルイズは呪文を唱える。
その巨大な足にルイズの魔法は当たったもののやはり効果は見られない。
そしてその脚をルイズに向かって振りおろす。
ズゥゥン!!!
大きな地響きとともに土煙が舞い上がる。
「ルイズ!」
キュルケが森の茂みから体を乗りだし叫ぶ。
その脚の重量で押しつぶされればまず生きてはいられないだろう。
しかし、その土煙が晴れたそこにはルイズを抱えているロイドの姿があった。
ぎりぎりで間に合いルイズを抱え移動したのだ。
「あっぶねえ、もう少しでペッチャンコになってるところだったぜ」
ふうっと息を吐くと抱えていたルイズを下ろす。
「まったく、死ぬ気か!」
ルイズを叱りつける。
「何が貴族だ!何が後ろを見せないだ!それで死んじまったらお終りじゃないか!」
それにルイズはビクッと体を震わせ目から涙をこぼす。
「だって、悔しくて・・・私・・・いつもばかにされて・・・」
「・・・だからってここで無茶して死んじまったらどうするんだ。貴族だプライドだで死んじまって、それで満足かよ。違うだろ。ここで死んじまったって何にもならない」
しかし、今は泣いている時でも説教している時でもなかった。

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