ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 28 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 29

ある夜、ロイドは布団代わりにしていた藁束と、毛布を持って廊下に放り出されていた。
なぜそんなことになったかというと、授業中いつもと同じく居眠りをしていて、ルイズがついに怒ってしまったらしい。
(つーか、そんなに怒るんなら無理やり授業につれていく必要ないだろうにな)
廊下の扉の前でぽつんと寝ているのはさすがに抵抗があったため、ロイドは久しぶりに星を見ながら寝ようと思い広場まで歩いてきた。
するとそこにはドラゴンがいて、横になりながら、空を見上げていた。
(こいつって、確かタバサってやつの使い魔だっけ)
ロイドはそのドラゴンに近づく。
なぜかわからないが、かみつかれるとかそんな恐れはまったく感じなかった。
「よう、お前も外で寝るのか?」
「きゅい?」
ドラゴンに近づくと、やはりかみついたり騒いだりすくことなくロイドの方を振り向いた。
「俺はルイズに追い出されて今日は外で寝なくちゃいけなくなったんだ。なあ、一緒に寝てもいいか?」
「きゅい!!」
するとそのドラゴンは、理解したのか頷くしぐさをした。
どこか喜んでいるようにも見える。
ロイドはドラゴンの横に座り寄りかかって持ってきた毛布をかけた。
「へへ、なんかあっちにいた時を思い出すなあ」
「きゅい?」
「ん?ああ、俺さ、こことは違う世界から来たんだぜ。そこでさ旅をして、外で星を見ながら寝てたんだ」
いつの間にかドラゴンに向かって話しかけている。
ロイドは、元の世界でもよくノイシュに向かって話しかけていたので、ドラゴンに話かけるのにも抵抗はなかった。
当たり前だがノイシュはしゃべれない。でも、いつもロイドの傍にいてロイドの話を聞いていてくれていた。
愚痴ってしまうときもあったし、楽しかったことを話したこともあった。
そのせいだろう。このドラゴンにも無意識的に話しかけていたのは。
「きゅい?違う世界なのね?」
「ああ、どういうわけかルイズのやつに召喚されちまってここに来ちまったんだ・・・」
(・・・あれ?)

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