ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 44 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 45

「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を多く輩出した家系の出で、彼女自身かなりの炎の使い手と聞いている」
キュルケは得意げに髪を書き上げた。
「その、ミス・ヴァリエールは数々のメイジを輩出したヴァリエール公爵家の息女で、その、うむ、なんだ、将来有望なメイジと聞いておる」
オスマンは褒めるところがなかなか見つからず目をそらしたどたどしく言う。
それに気づかず、ルイズは得意げに胸を張った。
「そ、そしてその使い魔は!」
そして最後にロイドを見る。
その目はルイズの時と違い明らかに熱が入っている。
「平民でありながらあのグラモン元帥の息子である、ギーシュ・ド・グラモンと決闘して圧倒的な強さで勝利を収めたという噂だが」
コルベールが興奮した調子で後を引きとった。
「そうですぞ!なにせ、彼はあの・・・っ!」
オスマンはあわててコルベールの口を押さえた。
「ん?俺が何だって?」
途中で止めたオスマンをいぶかしんで見つめる。
「むぐ!はぁ!い、いえ、なんでもありません、なんでもありませんぞ!」
「と、とにかくじゃ!この者たちに勝てるというものがいるのなら前に一歩出たまえ」
教師たちはすっかり黙り込んでしまった。
何人かの教師はロイドを静かに睨みつけていたが。
もちろんだが、誰も前に出ることはなかった。
「うむ。それでは、諸君らの努力と貴族の義務に期待する」
ルイズとタバサとキュルケは「杖にかけて!」と同時に唱和し恭しく礼をする。
「別に俺は貴族じゃないんだけどな・・・」
ぼそっと言ったロイドの言葉はそこにいる誰にも届くことはなかった。

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